がんの治療方法は、現在は手術・抗がん剤治療・放射線治療の3大治療を効果的に組み合わせる集学的治療が主流で、どの治療方法を取り入れるかによって、治療期間が変わります。がんは健康保険適用の範囲内の治療であれば、他の病気やケガと同じように医療費の自己負担は3割で、高額療養費制度も使えますが、保険適用外の治療もあり得るため、高額な医療費を自腹で捻出する可能性も出てきます。がん保険の保障内容はいくつかのタイプがあり、ご自身の治療方針に合わせて保障内容を検討することが大切です
どのような時に保険金を受け取れるの？
診断給付金
がんと診断確定されたときに保険金を受け取れます。がんになった時にまとまったお金を受け取れることができる、がん保険のスタンダードとの一つとされているタイプです。
商品によって、がん再発時に保険金を受け取れる回数や同一部位での給付金の受け取りに制限があったり、上皮内心生物（初期がん）⇦リンク入れる が支払い要件に含まれていないなど、細かい受け取りの要件が違いますので、どんな時に給付金を受け取れるのかしっかり確認することが大切になります。
通院給付金
最近のがん治療は、放射線治療、抗がん剤治療、ホルモン剤治療などは通院でも行える医療機関が増えているのが実態です。一回一回の通院治療費は大きな金額になるとは予測しづらいですが、回数もまとまれば大きな治療費となりますし、交通費や休養損失にも直結することもあります。がん治療は長くなりますので、通院給付金があると心強いのではないでしょうか？。通院給付金には２つのタイプがあります。
１つ目は、がん治療のために入院をした後、退院日から365日や180日など、一定期間内の通院を保障するもので、入院することが前提となる通院保障です。給付対象となる通院とは、医師による治療を目的とするもので、検査のみを目的とする通院は対象外となることが一般的です。商品によっては退院後の通院だけではなく、入院前の通院を保障する商品もあります。前にせよ、後にせよ、入院の原因となったがん治療に関連する通院であることが条件で、給付を受けられる日数には制限があります。
２つ目は、所定のがん治療を受けるための通院を保障するもので、入院をするかしないかは関係ありません。また、給付日数に制限がないか、実質的に制限がないものがほとんどです。所定のがん治療とは、「手術」「抗がん剤治療」「放射線治療」の３種類です。
入院給付金
がんの治療目的で入院した時に保障されるのが、がん入院給付金です。最近の医療では、がん治療の入院は短期化傾向にありますが、部位やステージによっては長期入院となる場合もあります。生命保険の医療特約や医療保険と通算すると手厚すぎる保障となる場合もありますので保障が重なりすぎないように注意しましょう。
手術給付金
「がん手術給付金」とは、がん（悪性新生物）の治療を目的として保険会社所定の手術をした時に受け取れる給付金です。
手術の回数は基本的に無制限ですが、一部のがん保険では、特定の手術において給付限度（60日に1回や14日に1回など）を設けている場合があります。
がん保険の待機期間とは？
医療保険では、保険会社との契約が完了した時点で保障がスタートしますが、がん保険には「待機期間」といって、契約が完了しても、保障を受けることができない期間が設けられています。
待機期間は「免責期間」「不填補期間」とも呼ぶことがあり、がん保険の場合、契約が完了から一般的に90日や3ヵ月の間にがんになっても保険金を受け取ることができません。（※商品によっては待機期間がないものもあります）ではなぜこのような制度が設けられているのでしょうか？それは、がんは発病しても自覚症状がないことが少なくなく、「既にがんにかかった人ががん保険に加入する」というケースがあるためです。また、加入直後に診てもらったら実は発病していた、といったケースもあります。待機期間は、言わば「様子見」期間であり、加入者の公平性を保つために存在しています。
先進医療とは？
医療技術は日進月歩で、さまざまな治療法や検査法が国内外で開発されています。それらのうち、厚生労働大臣が先端的な医療技術で安全性と治療効果があると承認したものが「先進医療」です。先進医療にかかる費用は、健康保険の対象外で全額自己負担となり、がん治療の代表的な先進医療の陽子線治療や重粒子線治療は約３００万かかるケースもある高額な治療方法です。
がん保険の必要性は
がんは健康保険適用の範囲内の治療であれば、他の病気やケガと同じように医療費の自己負担は3割で、高額療養費制度も使えますので、自己負担額が多額になるということは少ないでしょう。しかし入院中の雑費などがん自体の治療費以外もかかるお金もあります。
また仕事を続けられず収入が途絶えたり減少したりするような場合も考えれれます。そう言った心配を保障する保険もございます。がん保険を選ぶ際には、ご自身の治療方針や生活に合わせて保障内容を検討することが大切です
